巻き爪矯正
【巻き爪診療】
当院では一般の皮膚科診療と並行して、巻き爪専門に予約診療を行っています。
お一人の患者さんに30分以上の時間枠を用意しています。
巻き爪で初めて当院を受診される場合は、まず通常の診察を受けてください。
その際に爪の状態を見せてもらい、患者さんと相談の上、予約日を決めて矯正治療を始めていきます。
【当院の巻き爪矯正法】
当院では症状に応じて3種類の方法を適切に選択して矯正を行っています。
[マチワイヤー]
爪の先端部の両端に小さな穴を開けて、超弾性ワイヤー(0.3~0.55mm)
を通します。真っ直ぐに戻ろうとするワイヤーの復元力で巻き爪のカーブを矯正する方法です。
手技が簡単で確実な効果が出る優れた方法ですが、爪の根元まで強い湾曲がある症例には効果が薄いです。また、腫れて痛い・肉芽のある症例には使えないなどの欠点もあります。
[SH(そがわ)ワイヤー]
香川県の整形外科医十川医師が開発された矯正法です。ワイヤーの片方の端はフック状に加工されており、このフックを巻き爪に引っ掛け、反対側のワイヤーの端は接着剤で爪に固定します。
爪根部の湾曲の改善も見込める、肉芽のある痛みのある症例にも行える特徴があり非常に優れた方法です。
[ペディグラス]
ペディグラス社が巻き爪治療のために開発・特許を取得したプラスティックのプレートを爪に専用のジェルで接着する矯正法です。症状に応じて数種類のプレートが考案されており、応用範囲の広い治療法です。透明なプレートですので装具が目立ちません。
【治療スケジュールについて】
矯正を行った日の一週間後に来院してもらい、爪の状態をチェックさせてもらいます。
その後は1ヶ月に一度来院してもらい、爪を削る・装具の調整・装具の交換などを行います。
矯正のための装具は1~2ヶ月に一度取り替える必要が生じます。矯正の期間が短いと再発もしやすくなりますので、トータルの治療期間の目安は半年間です。
なお、巻き爪の程度が軽い場合は1度の矯正で治り再発しない場合もありますし、程度が強く爪の伸びが遅い場合には1年以上かかる場合もあります。
【治療費について】
通常の保険診療の自己負担に加え、以下の自費施術費用がかかります。
1本のワイヤー(1枚のプラスティック装具) 7,000円
2本のワイヤー(2枚のプラスティック装具) 10,500円