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イボの治療

イボの治療イボは主にウイルス感染が原因で発症します。

イボを伴う疾患

以下が、イボができる皮膚疾患の一例です。

手足のイボ(尋常性疣贅)

どういう病気?

ヒト乳頭腫ウイルスというウイルスが接触により、皮膚に感染して起きる病気です。

このウイルスの感染を受けた皮膚は、表皮そのものが分厚くそして盛り上がりイボとなります。

そしてイボからの接触により、このウイルスは他の部位の皮膚に移って広がり、いずれ家族や他の人の皮膚にもイボを起こしてしまう可能性があります。

治療は?

○液体窒素を含んだ綿棒をイボに押し当てる治療です。治療の頻度は月に2回がお勧めです。

冷たさを通り越して、痛いのが欠点です。

○モノクロル酢酸をイボに塗る治療です。痛みがありませんので、小さなお子さんでも無理なく続けていけます。ただ、週に1回の通院が必要です。

○ヨクイニンの内服治療。ハトムギを煎じた漢方薬です。古来、ハトムギがイボに効くことが知られていました。ハトムギを飲むことでイボに対する免疫力が高まって自然に治るのを促します。二、三週間飲むことで劇的に治る患者さんもおられますが、3ヶ月をめどに飲んでみてください。苦くはないので小さなお子さんも飲んでもらえます。

治療期間は?

このウイルスを体から消し去る薬がまだありませんので、治るまでに3週間、3ヶ月、半年、1年と時間が掛かります。ただ、同じくウイルスの病気である風邪が自然に治るように、このイボも

いずれその人の自然治癒力が発揮されて、このウイルスに対する免疫を獲得することで自然に

自らの力で治ってしまいます。手や足の指にたくさん出来ていたイボが、1ヶ月ほどで嘘のように

全て消えてしまう事も稀ならず起きます。そういう時はいつも患者さんとその不思議さと治ってもらえた喜びを共有させてもらっています。

ただ、自然に治るのを待つ間にイボが大きくなったり、周囲に広がっても困りますので

上にあげた液体窒素やモノクロル酢酸による治療を受けてもらって、イボの繁殖を抑えていきましょう。

気をつけてもらうこと

接触でうつさないようにと、バンドエイドやガーゼで覆ってしまうのはアイデアとしては良いのですが、周りがかぶれたり、うっかり水で濡れたままにしているとイボがふやけて大きくなったりとトラブルが起きる事が多くお勧めできません。イボが痒くてかいてしまうとか、イボを癖で触ってしまうなどがあったときだけにするのが良いです。

イボを傷つけると大きくなりますし、周囲に広がりやすくなるので、日常生活の注意はイボを刺激しないことと予防のために健康な肌を保つことになります。

ゴシゴシ洗ってしまう、イボが気になって触ってしまう事があるようならイボを刺激しないように注意しましょう。水仕事が多い・仕事で手袋を長い時間するので蒸れやすい・運動する時間が長く足の指が蒸れやすいなどでイボが白くふやけると表面が崩れやすくなりうつりやすくなるので、出来るだけ乾燥させる工夫をしてください。

老人性イボ(老人性疣贅)

加齢に伴って発症する良性の腫瘍で、高齢者に多く見られます。色は、薄茶色から黒色まで様々で、顔や体、手など、手のひらや足の裏以外の全身のどこにでもできます。

みずいぼ(伝染性軟属腫)

水いぼは伝染性軟属腫ウイルスが原因で起こるウイルスの感染症です。

小さなお子さんに多く、プールでの直接の接触やビート板やタオルの共用などを介して感染します。

光沢のある小さなブツブツが、その人の皮膚の上で接触により感染し身体に広がっていきますが、

治療をしなくても半年から一年で自然に治ります。

が、数がたくさん増える(俗称:百イボ)、痒くなって掻くことで湿疹が出来たり水いぼが広がる、大きくなって痛みを伴う

など、自然に治るまでの間に困ることが起きることもあるので、早めに相談してください。

ヨクイニンという漢方薬を飲むとウイルスに対する免疫力が上がり治りやすくなります。また、水いぼの部位が痒くなることがあり、掻くと広がるので、かゆみ止めの飲み薬や塗り薬を処方します。

また、当院ではm-BFクリームという水いぼ専用の塗り薬(自費になります)もあるのでご相談ください。

m-BFクリーム

抗ウイルス作用を持つ銀イオンを配合したクリームです。

2ヶ月程度水いぼとその周囲に塗ると、水いぼが治っていきます。

使い方

1日2回 入浴後と朝に、水いぼとその周りに塗ります。

塗っている部位の皮膚に赤みや腫れが出ることもありますが、使い続けてもらって大丈夫です。

注意

冷暗所で保管してください。直射日光で変色します。

まれにかぶれたり痒みが出る方がおられますので、その際は来院してください。

価格

1本 15g 2、200円

アクロコルドン・スキンタッグ(首のイボ)

首や脇に中高年期にできるイボは、皮膚の良性腫瘍です。放っておいても悪性変化はみられませんが、見た目や触った感触が気になる場合は治療の対象となります。小さなハサミによる切除か液体窒素による凍結療法の治療を受けていただきます。

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